心に残る誕生日のスイミング TIスイム創設者 テリー・ラクリン

 2017年8月10日
数週間前に、ロングアイランドのスイミングクラブで、日曜日の朝に行われた上級マスターズのクラスで2時間泳ぎました。50代半ば以来、1回のプールセッションでは一番長い5000ヤード近く泳げたことに、自分でも驚きました。

クラスのコーチであるリサ・バウマンさんは、40年前彼女がまだ10代の時に私が指導したことがあり、それ以来の付き合いです。私がそのクラスに参加した時、彼女がクラブの毎年の恒例で行われる100x100(100ヤードを100本)トレーニングイベントに誘ってくれました。このようなイベントは全米各地のマスターズのグループで毎年行われています。私はこれまで、このようなイベントに参加することを真剣に考えたことはありませんでした。100回も同じ距離をただひたすら繰り返すことは飽きてしまうと思っていたからです。

でも、今回は違いました。「もしやるなら、今なのではないだろうか。」と思ったのです。さらに、高い集中力と明確な目的を維持する方法を見つけるという難題さえも楽しんでいる自分がいました。そして最終的に、1日前に66歳の誕生日を迎えることもあり、せめて100ヤードを66本泳ぐことを目標としました。それは、その日曜日のクラスで泳ぐ距離の1.3倍で、50年近く前の大学時代に行ったどの練習よりも長い距離でした。参加することを決めた私は、友人を何人か誘いました。そして、TIコーチのルー・サープさんが一緒に参加してくれることになりまた。

ルーさんと私は、上級マスターズクラスのラリー・マラルドさん、マイケル・パスクールさんとレーンを共有しました。私たちは100ヤードで1:50〜2:00のインターバルをすることにしました。


55本終了後。前左からテリー、ラリー、ルー、後ろがマイケル。

リサさんが用意してくれたプランは、100本を5セットに分け、それぞれのセットをさらに3つ以上のサブセットに分けたものでした。エネルギー/水分補給、トイレ休憩も含まれます。

  • 30 x 100 (2:00、1:55、1:50で10本ずつ)
  • 25 x 100 (ゆっくり1本、1:50、1:55、2:00で8本ずつ)
  • 20 x 100 (スピード練習:ゆっくり1本、速く1本、ゆっくり1本、速く2本、ゆっくり1本、速く3本、ゆっくり1本、速く4本、ゆっくり1本、速く5本)
  • 15 x 100 (1:50で6本、1:55で5本、2:00で4本)
  • 10 x 100 (1:50で4本、2:00で3本、2:10で3本)

しかし、私は自分で最初の3セットを以下のように設定しました。

  • Set #1 (30 x 100) ストローク数58/100ヤードを楽に。平均のペースは1:40〜1:41でした。 これは私の最近の1650よりストローク数が4少なく、2〜3秒遅いペースです。
  • Set #2 (25 x 100) ストローク数60/100ヤードで少し速く。平均ペースは1:38〜1:39。1650よりストローク数は少ないですが、1650とペースは同じです。
  • Set #3 (20 x 100) ストローク数60でゆっくりと、ストローク数で64速めに繰り返す。1:35〜1:37ペースを維持。1650を比べ、ストローク数は2回多く、1〜3秒速いペース。

これは、私の誕生日の目標を超えることになりますが、75本できたら、その時点で後25本泳げるかを判断しようと思いました。

始める前私は、ロングアイランドまでの道のりでプロティンシェイクを飲んだだけで、固形食は何も食べていませんでした。それでも、75 x 100の間、喉の渇きも空腹も感じなかったので、水分もエネルギー補給もしませんでした。効率良く泳げたからだと思います。

そこまでできたことに満足しましたが、それ以上泳ぐことで回復に長時間がかかることに不安も感じていました。しかし、ルーさんが挑戦すると言うので、私もやることにしました。そして私たちは、筋力リカバリードリンクを少し飲みました。

最後の25 x 100では、ストローク数は60回に落とし、ペースも1:42から1:45まで落として、楽に泳ぐことを意識しました。私たちはセット間にリカバリードリンクを少しずつ飲みました。約3時間半かけて100本終えた終時、私たちは66歳(ルーさんは私より1か月だけ年上でした。)という年齢で、これだけのことを初めて成し遂げることができたことに大満足でした。その後私たちは、温かい浴槽に浸かって、残ったリカバリードリンクを飲み干してお祝いしました。

この誕生日のスイミングが思い出深いものになった理由

  1. スイミングをやってきた50数年もの間、一度も試そうとしなかった事をやり遂げた。(今まで何人のステージ4癌患者がこれを成し遂げただろうか。)
  2. 100本全てで、途切れることなく意識を集中して泳ぐことができた。自分で設定した計画通りに泳ぐことができた。
  3. 泳いだ後も疲労はなく、関節や筋肉の痛みもまったくなかった。
  4. 終わってから寝るまでの10時間、肉体的にも精神的にも至って元気だった。実際、普段より体力を維持することができた。(2日後、ニューパルツでマスターズの練習に参加した時も、全く疲れを感じることなく泳ぐことができました。)

私にとってスイミングは病気を忘れさせてくれ、活力を与えてくれます。泳いでいる時だけでなく、その後の数時間もそれを持続させてくれます。
皆さんのスイミングも、私と同様に、有意義なものでありますように。

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