泳ぐ方向と姿勢 TIシニアコーチ 山口工

 2017年7月10日
山口コーチ

皆様こんにちは!
トータル・イマージョンの山口です。
今回は泳法ごとに泳ぐ方向や姿勢を考えみてみましょう。
この泳ぐ方向とはおおまかな進行方向ではなく、進行方向に対しての身体の位置や向きのことを指します。

まずはクロールです。
これは簡単だ!と思われ方も多いと思いますが、進行方向に対してなにがどこに向いているでしょうか?また体全体のポジションはどこにあるでしょうか?
クロールは進行方向に対して頭頂部が同軸方向を向き、浮力配分をコントロールして全身を水面に対して水平にします。
その状態から水面に対して約45°〜80°カラダを回転させ基本姿勢とします(スケーティング)

背泳ぎはこれを180°天井向きになり、基本姿勢として各動作を行います。
上記2種は類似動作が多いので、この基本姿勢を守りながら泳ぐだけでとても安定していきます。

次に平泳ぎ。
平泳ぎについては動作中に上半身の向きが変化するので、今回は代表的なグライド姿勢(キック後の伸びている姿勢)のみの話とします。
進行方向に対して全身が同軸上になるよう可能な限りスーパーマングライド様の姿勢をとる。
これを水面に対して水平ながら水中にてポジションを保持します。

最後にバタフライ。
バタフライ最大の難点として取り上げられることが多い浮上姿勢についてお話しします。
浮上する際の全身の向きは、進行方向に対して斜め上方に向きます。
この時に下半身を無理に下げないように堪えたりすると、リラックスして斜め上方に全身が向かないため呼吸動作やリカバリー動作の妨げになるので気をつけましょう。

それぞれの泳ぐ向きや姿勢を気をつけることで、進むためのストローク動作やキック動作がしやすくなります。
あらためて自分がどこに向かって泳いでいるか確認してみてください!

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