ウェットスーツの落とし穴 TIシニアコーチ 中村大輔

 2017年4月10日
中村コーチ

TIジャパン・シニアコーチの中村大輔です。いつもトータル・スイムマガジンをご覧頂きまして、ありがとうございます。

暖かくなり、トライアスロン界はシーズンに入りましたね。今年からレースデビューをする人もきっといることでしょう。トライアスリート必携道具の一つにウェットスーツがあります。これは主に水温の低い海中での低体温症を予防することと、皮膚の保護のために着用します。

トライアスロンスイムではエネルギーロスを最小限にするために、敢えてキックを打たないように泳いでいる人が多いです。しかしその反面、下半身が沈んだまま泳いでいる人もとても多いのです。ウェットスーツを着ると浮力が強くなって身体が軽くなった感じがするのですが、「浮力がある=水平な姿勢で泳げている」と多くの人は錯覚しているように思えます。ここに落とし穴があるというわけですね。

ウェットスーツを着ているにも関わらず進みが悪い、もしくは下半身がふらつく感覚がある人はほぼ間違いなく沈んでいます。つまりウェットスーツを着ている時こそ、正しく泳ぐことを心掛けなければならないのです。

せっかく購入したのだから着ている感覚も知っておきたいでしょう。しかしながら多くのプールでは着用が禁止されている現状があります。実は弊社の運営するTIスイムサロンではウェットスーツを着用しながらレッスンを受けることができるのです。購入したのに着る機会がないという方は、ぜひウェットスーツを持参してお越しください!

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