アンダースイッチでの息継ぎ TIマスターコーチ 永瀬利得

 2017年2月10日
永瀬コーチ

今回はアンダースイッチでの息継ぎについてお話しします。

アンダースイッチのドリルはそれ自体が地味で、レッスンでお客様にも、「練習していますか?」と聞くと、みなさん目線を外らせてしまいます(笑)。

息継ぎのスキルアップに、これほど有用なドリルはないので、お付き合いください。

前のTSMでも、入水する腕のストロークに合わせて、顔と身体全体を回転させる…、スイングスイッチ(旧称ジッパースイッチ)で入水する腕と連動させて、顔と身体全体を回転させ、呼吸すると述べました。

では、アンダースイッチでは、どのようにするかというと、顔の前で一旦静止した手をスケーティングポジションに伸ばしますが、その伸ばす手と連動させて、顔と身体全体を回転させて呼吸動作に導きます。

アンダーで手の動きが自分で確認できるので、伸ばすタイミングと顔を回転させるタイミングが合わせやすいのです。

また、この動きの時、水をしっかりかけていないと、呼吸動作の推進力を得ることができなくなり、呼吸が不完全になりやすいのです。

さて、こうしてアンダースイッチでの息継ぎを練習した後に、スイングスイッチでの息継ぎにチャレンジすると、入水して伸ばす手と回転動作がマッチして、呼吸動作がとても楽になるのです。

しかも、スイングスイッチでは水上から水中へ腕を伸ばしますので、腕の重さを使うことができ、アンダースイッチよりも容易に伸ばすことができるのです。

呼吸で煮詰まっているなら、ぜひお試しください。

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