T.I. (‘Tee-Aye’) Chi TIスイム創設者 テリー・ラクリン

 2017年2月10日
メリーランド州ブーイ在住で、TI愛好家のブライアン・サデスさんは、盲目の同僚マークさんにTIの効率性を習得する手助けをしています。

マークさんは、マラソンに挑戦しましたが、怪我で途中棄権を余儀なくされました。そして、彼の新しい目標は、グレート チェサピーク湾の1マイルチャレンジに参加して、オープンウォーターで1マイルを泳ぎ切ることです。ブライアンさんは彼の練習をサポートし、本番で彼のガイドを務めることにしました。

マークさんの最初のプールでの練習で、ブライアンさんが気づいたのは次の事です。右腕を大きく回している。左手が水面上に上がっていない。足が45度ほど下がっていて、必死にキックしている。ジグザグに泳いでいて、レーンのマークを叩きつけると、今度は戻し過ぎてしまう。息継ぎをするために、水面に顔を出すのに必死である。1本泳ぐと休んで息を切らしている。

彼の泳ぎを見た後のブライアンさんのコメントは「これは、相当手直しが必要だ。」でした。

マークさんも同意見でした。

大学時代、ブライアンさんはマークさんが松濤館空手を習う手助けをしていました。そこで、ブライアンさんはマークさんに「君は、空手のフルコンタクトの様に泳ぐな。TIはどちらかと言うと、太極拳なんだ。」と言ったそうです。 

空手の組手
  
太極拳

そして、ブライアンさんは、マークさんにスーパーマングライドを教え始めました。

以下はブライアンさんの言葉です。「最初の試みでは、水面を6mほど進みました。私が彼にどれだけ進んだかを伝えると、マークは信じられない様子でした。自分はグライドできないと思っていたからです。彼にプールの壁まで歩いて戻ってもらい、どの位の長さに感じたかを聞いたら、驚いていました。

そして2回目は、浮力を意識してやってもらいました。今度は7m 50p進みました。彼はこれだけの距離を簡単に進めることにまた驚いていました。

スーパーマングライドで、マークは初めて身体を完全に伸ばすことを体験しました。この姿勢によって、身体は安定します。

そして、彼の脚は上半身の後ろに自然に流れていました。これによって距離が伸びます。 

彼は、こんな経験はしたことがないと、あっけにとられて笑っていました。」

 ©Easy Swimming Corporation