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Swim Like Shinji:サンフランシスコでマラソンスイムを2回泳ぐ トータル・イマージョン代表 竹内慎司2016年7月10日 |
スイム 10km サンフランシスコ湾で開催されたマラソンスイムイベント、Bridge to Bridge Swimに参加した。2週間前に引き続いて参加したことで、いろいろ学習することができた。 ○Bridge to Bridge Swimイベントの概要 このマラソンスイムの特色は、ものすごく速い潮の流れである。平均速度は100m1分を切り、100mの世界記録46秒を上回る速度で泳ぐこともある。 水温は16度で、平年並み。ウェットスーツ着用者は50名のうち8割以上。私を含めて水着で泳ぐ人は意外と少なかった。 ○2回のイベントの比較1:コンディション この波は風が起こしたものだが、その風が追い風だったことがキャプテンからの説明でわかる。前回は後半追い潮だったものの向かい風でうねりが発生して、かなり混乱した。今回は泳いでいて「波に乗っている」感覚が得られるほど、後ろから前に動いていることがわかった。 スムーズな追い風のうねりだったが、これを横切る段階になってかなり苦労した。3分の1を過ぎて岸に近づいた頃には少し収まったが、残り3分の1でまたうねりが大きくなった。 自分のからだが縦に45度は傾くぐらいのうねりであったが、前回に比べてかなり冷静に対処できた。うねりの中で泳ぐには、以下のようなポイントが有効である。
前回はからだが立ったときに手を入水して、わけのわからないところに手が伸びてしまい水を抱えることができなかった。今回はどのような姿勢においても自分の座標に基づいて手を動かしていたので、前回よりも水を抱えて前に進む感覚が得られた。 ○2回のイベントの比較2:コース取り 前回と今回のコースを比較する(黄色が前回、赤が今回)。前回は沖に出すぎたので、今回はできるだけ岸に近い位置を泳ごうとした。 結果としては思い通りになっていない。この理由として、
今後コース取りを改善するには、一度かなり内側に入って泳ぎ、後ろの景色と前の景色を比較する必要がある。大きな目標を目指して泳いでいても、横に流されているとわからない。実際には泳いでコイトタワーが全く動かなかったで疑問に思っていたが、これは横にながされていたと推測される。真横の景色の動きで流されているかどうかチェックすることも大切である。 ○結果:13分速く泳ぐ(12.5%のスピードアップ) 潮の流れや風向きが貢献したのは間違いないが、集中して泳ぎ続けることができたことが非常に大きい。息継ぎをしながらまわりの景色を冷静に観察することができただけでなく、前回よりも高いうねりの中を泳いでいてもパニックになることがなかった。最後の直線コースになったときは、「もう終わり?」と思ったぐらいである(実際にはそこから長かったが)。 何が起きるかわからず、同じように泳ごうとしてもそうならないのがオープンウォータースイムの醍醐味である。今回は心拍数を測ることもできたので、今後長距離泳における心拍数と泳ぎ方の変化についても観察して戦略に加える。 竹内慎司TI代表のブログSwim Like Shinjiはこちら→ |
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