スイミングとゴルフの素晴らしさ TIスイム創設者 テリー・ラクリン

 2016年3月10日
最近の全米プロゴルフ選手権(ゴルフの4大メジャーの1つ)で、トム・ワトソンは2打届かず、決勝ラウンドに進めませんでした。この時ワトソンは65歳の誕生日を迎える約1ヶ月前でした。

ワトソンは、1970年後半から1980年前半にかけて、5年連続で世界ランキング1位を維持し、全英オープン5回を含む8つのメジャー大会で優勝しました。60歳を迎える2ヶ月前の全英オープンでは、6回目の優勝をわずかな差で逃しました。第72ホールに向かう時点では、1打差でトップに立っていましたが、プレイオフで、1打差でスチュアート・シンクに敗れてしまいました。

中年期を過ぎようとしているプレイヤーでも、40歳若い選手と同等に戦えるという事実からも、ゴルフは主に技術の勝負であると言えます。しかし、ワトソンの現在のドライバー飛距離は、この夏ダントツの強さを見せていた北アイルランドの25歳のローリー・マキロイのそれより100ヤード近く短いようです。ワトソンはその分、アプローチの正確さとグリーンでの適応性で補っています。

彼が決勝ラウンドを逃した唯一の全米プロゴルフ選手権の後、NPRのニュース番組のインタビューで、ワトソンは、次のように述べました。

「ゴルフが素晴らしいのは、直径4.3cmにも満たないボールを、ゴルフボールを飛ばすには設計の悪いクラブで打ち、200ヤード飛ばして、ピンから15mに寄せることができることです。」

そして、多くのゴルファーが知っているように、アマチュアでも下手な人でも、そして十分に年を重ねた人でも、そのようなショットを打てる可能性があることも、ゴルフの素晴らしいところです。

そのような人たちが、野球のボールをプロの球場で壁の向こうまで打ったり、バスケでダンクシュートをしたり、40ヤードのフィールドゴールを決めることはまず考えられませんが、ゴルフでは、プロに近いショットを打てるチャンスは十分あります。 この可能性が人をワクワクさせるのです。

それを超えるスイミングの素晴らしさとは、何歳になっても、世界記録保持者と同じような滑らかなフォームで泳げるようになるということです。

それは、「たまに」ではなく、一度習得したら、ずっと同じように泳げるのです。

これはYouTubeからのスクリーンショットで、孫楊(そん よう)が去年1500mで世界記録を樹立した時の息継ぎの様子です。

そして、先週撮った63歳のTIコーチのビデオショットです。

 ©Easy Swimming Corporation