Swim Like Shinji:バタフライをさらにラクにかっこよく泳ぐ方法  トータル・イマージョン代表 竹内慎司

 2016年2月10日
ラン 35分(トレッドミル、時速8km)
スイム 3200yds

バタフライが泳げない根本的な問題の一つとして、「肩が水上に出ている間にリカバリーが終わらない(入水できない)」が挙げられる。この問題の原因は主に以下の3つである。
  1. リカバリーの途中で手が水中に入ってしまう不安から、水面に対して手を垂直に動かそうとする→肩の可動域を越えてしまい手を前に素早く動かすことができない→リカバリー動作の途中で入水タイミングを迎えて水面を叩いてしまう
  2. 息継ぎをするため頭を上げる→手で水を下に押す→手が後ろに動いたときに水面から深くなる→手を水面に出すフィニッシュに時間がかかる→リカバリーが間に合わなくなる
  3. 息継ぎで上半身を水上に出すための手で水を押すタイミングが早い(手が肩の前にあるときに始まる)→肩が水上の最も高い位置にあるときに手は水の中→肩の位置が下がってからリカバリーする→間に合わない

昨日の「入水位置を広げる」は、リカバリーを早めに終えることになるので上記の問題の解決に役立つ。しかし根本的な解決にはならないので、今日は以下の3つを試した。

  • 水面上の肩の位置をさらに高くするために、プッシュを強くして角度を変える
  • フィニッシュを広げてリカバリーの開始を早める
  • 沈み込みを大きくして、反動としての浮き上がりを大きくする

このうち最も効果があったのが2番目のフィニッシュの位置を広げることである。時計で言えば5時と7時の位置で手を水上に出していたのを、4時と8時にする。押し切る意識を保ちながら、押し切る方向を真後ろから4時8時に変えることで、水の反動をリカバリーの初動にすることができる。

また入水位置は2時10時なので、リカバリーの動作は手を60度回転させる、あるいは60cm移動させるだけになる。手を水上に出したらすぐに入れるような感覚であり、滞空時間が短いので手を高い位置で移動させる必要もなく肩がラクになった。

スピードアップするときにはプッシュを強くすればよいのかと思い、フィニッシュを広げてリラックスして泳ぐときとストローク数を比較したところ、1ストロークしか減らなかった。上体が高く飛び出たという感じも得られなかったので、プッシュについてはまだ研究の余地がある。

反動を使ってさらにラクに泳ぐ
入水角度を水面に対して30度にすることで、水面から浅い位置で手を前に伸ばすことができる。手の位置を浅く維持しながらからだを深く沈み込ませると、手がてこの役割を果たして沈み込む反動でからだが前に飛び出るようになる。

ただし手が前にある早いタイミングで反動を使うと、手が後ろに動いたときに肩の水面からの高さがピークを迎えてしまう。プルではなくプッシュで反動を使うようにする。

リカバリーするときに下を向くと手を素早く前に動かすことができ、バタフライの見栄えが良くなる。ただし頭の上下動が発生するので、大きく動かすと逆に格好悪い。息継ぎのときの頭の角度を維持しながら、リカバリーしながら腰から上で体重をかけると、頭の上下動をさせずに手を素早くリカバリーできることがわかった。

手の位置を浅く保ちながら上半身に体重をかけると、反動でラクに水上にからだを出すことができる。上下動が中心で推進力はあまり得られないので、速く泳ぐときには水を後ろに押す動きを加える必要がある。

練習内容は昨日とほぼ同じだったが、さらにラクに泳げるようになった。次回は録画してみて、見栄えについても確認する。

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