背泳ぎを習得するメリット TIシニアコーチ 中村大輔

 2016年1月10日
中村コーチ

TIジャパン・シニアコーチの中村大輔です。
いつもトータル・スイムマガジンをお読み頂き、ありがとうございます。

さて、読者のみなさんは背泳ぎに対してどんなイメージを持っていますか?
顔に水がかぶってしまう…足が沈んで上手く進まない…など、ネガティブなイメージを持っている方が少なからずいるのではないでしょうか。TIスイムでは背泳ぎとクロールを「長軸系」という区分けをしています。そこで今回は2つの泳法の共通点と、背泳ぎという泳法を習得するメリットをご紹介します。

1. 体軸を作るトレーニングになる
身体の中心線(体軸)を基準に左右をスイッチすることが背泳ぎとクロールの共通点です。背泳ぎの練習を通じて体軸を強化や左右の動作のバランストレーニングができます。

2. 重心移動の方法がほぼ同じ
背泳ぎはクロールと同様、左右の半身を前方へ連続的に切り替えることで、前方向への推進力が発生します。腕の重みを利用した重心移動や所謂ローリングというテクニックは両者の共通点です。

3. 正しいキック動作を身に付けやすい
背浮き姿勢は伏し浮き姿勢と違って両手を下げるなどしてバランスを取ることができない為、キックの依存度が高い泳法です。正しいキック動作をしなければ姿勢は安定しないので、背浮きキックを通じてキック動作を覚えることができます。

2月14日(日)に東京荻窪にあるスカイフィットにて、カンタン背泳ぎ・ワークショップが行われますが、当日はこれらをカバーするレッスンを行う予定です。
クロールが上手くなりたい人は背泳ぎも並行して練習すべきです。その逆も然りです。2つの泳法を並行して練習することで一緒に上手くなってしまいましょう!

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