Swim Like Shinji:クロールを速く泳ぐためのバタフライ練習  トータル・イマージョン代表 竹内慎司

 2016年1月10日
12月14日 3200yds
次のシーズンを3月として、それまでの間にスピードアップのための技術を磨く。
屋外プールのため、12月〜2月までは泳ぐモチベーションがかなり低くなる。週4回は泳ぐことを自分に課して、プール前にはジムでランニングやコアのトレーニングを行うようにする。

12月と1月はバタフライを集中的に練習することで、クロールの水中の手の動作のカイゼンにつなげる。クロールに比べてバタフライは、手の水中動作が正しくできないと呼吸できない。バタフライでラクに呼吸をしながら長距離を泳げるようにすれば、正しい手の形、力を入れたりゆるめたりするタイミングなどが習得できる。これをクロールでも使えるようにする。

・ウォームアップ 200
グライド時間を保ちながら、手を動かし続けることでフィニッシュで呼吸できるようにする。手の形や手のひらの向きは意識せず、浮き上がりのタイミングだけつかむ。

・片手−両手バタフライ 10×100
1ラップ目は右手2回両手1回、2ラップ目は両手、3ラップ目は左手2回両手1回、4ラップ目は両手というように片手と両手を組み合わせる。1、3ラップ目については片手のときに息継ぎして、両手では息継ぎしない。片手のときに以下の点を意識して、両手でも同じように意識できるようにする。

  • 肩甲骨で手を前に送るときの肩甲骨の意識し始めのタイミング:手のひらが肩の横を通る直前
  • リカバリーの水面と手の距離:最小限にしながら肘が先に着水しないようにする
  • 水中の前スカルのタイミング:入水した手を前に伸ばしながら広げ始める
  • 肩の下を手が通るとき:菱形を意識
  • フィニッシュで水を切るときの手の位置:水面に近づける

・バタフライ−クロール 5×100
バタフライとクロールをラップ毎に交互に泳ぐ。水中の手の動かし方を意識して、クロールでも同じようにする。

  • 水を押す意識を持たなくても、肘てこや体幹てこを使えば手をゆるめながら水を後ろに押すことができる
  • 手が肩の下を通るときの手の形を菱形にする

クロールでは水を押す距離をできるだけ伸ばすようにして、14〜15ストロークで泳ぐ。

・ディスタンスピラミッド 3×500(50-100-150-200)
最初と最後のセットはバタフライ、2番目はクロール。距離が長くなるに従ってゆるめる時間や場所を増やすだけでなく、グライド時間を短くしてリズム感を作る。クロールでもグライド時間を減らしてテンポを上げる。

バタフライで意識したことをクロールでもできるようにするために、手で水を押す感覚や水面上に手を出すときの感覚に注意した。ペースや速度を上げることは現時点では考えず、1)正しい姿勢、2)正しい動作、3)正しい感覚までを練習対象とする。

2番目のセットでクロールの水抱え感を増やすことができた。しばらくはバタフライを泳ぐことで、クロールでスピードを上げるための道具作りに励むことにする。

練習後の気分:8(プールから出た瞬間に空気が刺すように感じる)

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