泳げる、泳げないの区別 TIマスターコーチ 高橋嘉仁

 2015年11月10日
高橋コーチ

泳げる泳げないの区別は、皆さんどこで区別をしているのでしょうか?

水に顔を付けられなかった方が水泳を習い、なんとか25m辿り着くようになれば泳げる人、もともとなんとなく泳げる方は泳げる人、遅くても長い距離を泳げる人は泳げる人、長い距離は泳げないがパワーをかけてそこそこ泳げると泳げる人、マスターズ大会などの競技に出ていると泳げる人…。今の例えで言うと、泳げる泳げないの区別は、全て距離を進むか進まないかで区別しています。

水泳には、クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライの4泳法があります。泳法(技法)があるのに、その泳法ができているかいないかを距離で区別するのは不思議な話です。

また一般的な教え方は、泳法(技法:体の動き方、動かし方)を教えているようで、基本的にはどう進むかだけを教えているような気がします。その区別で泳法を考えていくと、とても怖いことがおこります!!

『クロール風な泳ぎ方』でも進んでしまうので、自分はクロールを泳げていると勘違いをします。他の泳法のバタフライ風、平泳ぎ風で泳いでいる方は、正しい泳法の全く逆の動きをして進んでいます。逆の動作をしていながらも進むのだから、バタフライができるようになったと勘違いをしますが、25m進んだとしてもクタクタで、速く泳ごうとしてもどうにもなりません。(逆の動作の意味はカンタン・バタ平ワークショップに参加すると教えてあげますよ〜!!)

逆の動作間違った動作をしていても進んでしまえば泳げる人?その区別どうなんでしょうか。

距離を進めるようになるのも、1つの区別として考えても良いと思いますが、基本は泳法(技法)が正しくできているのか、自身の体をコントロールしているかです。まずは進みは意識せずに、ドリルで動作の確認ができるようになると良いと思います。

先月のマガジンで山口コーチがアンダースイッチのとても参考になる話を書いていました、ドリルの意味を理解して正しい泳法(技法)動き方を身につける事が大事だと思います。

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