アンダースイッチは万能選手 TIシニアコーチ 山口工

 2015年10月10日
山口コーチ

日頃練習をするときにドリル練習をとりいれていると思いますが、それぞれのドリルが持つ意味を理解して行えていますか?
レッスンをしているとよく遭遇することですが「そのドリルってそういう意味だったんだ!」と驚かれることです。
特にTIのドリルの中でも「アンダースイッチ」はあまりちゃんと理解されておらず"食わず嫌い"になっている方が多いです。

改めてアンダースイッチとは…

「体幹をつかったスイッチ動作を身につける」ために行うドリルです。

クロールの第一印象として、肩関節をグルグル回転させているように捉えられることが多いです。
これは大きな勘違いで、クロールにおいて肩関節の可動域はそれほど大きくありません。
よく「肩が疲れる」「肩が痛くなった」という訴えがありますが、これは本来身体全体を使って行うスイッチ動作を肩関節だけで行っていたからです。
身体の傾きや切り替えを併用すればこのようなことは起こりません。

泳力に関わらずこのような症状がある方は、是非アンダースイッチを使って効率のよいスイッチを習得してください。
また「水中の手の動き」の改善をしたい方も、アンダースイッチの「ドリル動作中に沈まない」という特性を活かして水中の動きをじっくり行えます。

TIのドリルの中でも"食わず嫌い"の上位にくるアンダースイッチですが、実はとても優秀な万能選手なのです。
これを機会にアンダースイッチでレベルアップをしてみてください!

 ©Easy Swimming Corporation