自己流2ビートのリスク TIシニアコーチ 中村大輔

 2015年9月10日
中村コーチ

TIジャパン・シニアコーチの中村です。
いつもトータル・スイム・マガジンをお読み頂き、ありがとうございます。

TIスイムでクロールを泳いでいる人の中には、2ビートキック(以下2ビート)を身に付けたいと思っている方もきっといることでしょう。しかしその一方で、自己流で2ビートを練習してみた結果、それまでの泳ぎが崩れてしまう人も時折見かけます。

2ビートを行うには以下の前提が必要です。

  1. 水平かつ安定した姿勢が取れていること
  2. 正しくローリングができていること
  3. 正しいキック動作が理解できていること

3つめのキック動作については以前紹介した記事を参考にしてください。
1つめのポイントができずに2ビートを行うことは下半身をより深く沈下させる原因となります。また下半身がふわふわ揺れているような感覚がある方は2つめのポイントができていない可能性が高いです。

これまでの経験上、自己流で2ビートを実践している人の中で、正しくできている人に出会ったことは残念ながらありません。習得には優先順位があることを理解し、2ビートを練習する前にこれらのポイントがしっかりできているか、自分自身でよく確認しましょう。

ラクに泳ぐために2ビートを練習していたのに、かえって苦しくなってしまった・・・

それでは本末転倒ですよね?

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