誰にでも有効なストローク TIスイム創設者 テリー・ラクリン

 2015年6月10日
人はそれぞれの体型や目的によって、泳ぎ方を変えるべきであると言うのが、昔ながらのスイミングコーチの考え方です。 

言い換えると、どんなフォームもありということです。

今週のウェビナーでは、3人のスイマーによる全く別の画期的な信念「誰にでも有効なストローク」を取り上げています。

TIスイムのテクニックは、「広く認知されている物理学と流体力学の一連の法則が、人間がどのように水の中を移動するべきかを左右する」という、揺るぎない事実に基づいています。

もし、舶用推進の造船技師や調査員たちがこれらの法則に導かれているとしたら、なぜスイミングコーチたちは、人間は例外であると考えるのでしょうか。

従来のテクニックを習得してきたスイマーたちの典型的な効率性はたったの3%であるという事実が、十分な証拠と言えるのではないでしょうか。

改善の手順
しかしこの場合、「ストローク」は、ただ泳法という意味だけでなく、思考と改善への働きかけを意味します。

このウェビナーには、ジョー・ノバックさん、スザンヌ・アトキンソンさん、ジェニー・セイファーさんの3人が登場します。

3人がそれぞれTIに来た時は、年齢、運動能力、体型、目的など、全てが異なっていました。

ジョーさんがTIを始めたのは20歳で、米国陸軍士官学校のスイミング代表チームに在籍している時でした。

スザンヌさんがTIを習い始めたのは34歳の時で、医師でした。その後41歳の時にTIコーチとして研修を受けました。

ジェニーさんが初めてTIのレッスンを受けた時、彼女は57歳の心理療法士でした。

ジョーさんは、私が彼に指導し始めた時、190cmで75kgのひょろっとした人でした。

スザンヌさんとジェニーさんの体型は、ジョーさんとそれほど違いはありませんが、身長は30cmほど低いです。

ジョーさんは自分からTIを追及したのではなく、1996年、彼が陸軍士官学校2年の時に、私が短距離グループの指導に行ったのがきっかけでした。彼の目標は、エリートレベル(NCAA-全米大学体育協会-のDvision1)の50mと100mの自由形、100mのバタフライで競うことでした。

スザンヌとジェニーの場合は、TIに来た初めの目的は健康のためでした。スザンヌは腰痛持ちだったため、痛みの緩和を求めて、ジェニーは長い間続けていたダンスで何度も怪我をしていたので、身体に優しいスポーツを求めて来ました。スザンヌは、今ではトライアスロンとオープンウォーターの大会に出ています。

彼らの意欲や目的はそれぞれ違っていましたが、全員が同じ練習方法で、同じスキルを同じ順序(バランス→安定性→ストリームライン→推進力)で習得しました。そして、多くの人がTIのテクニックだと判るような、3人そっくりなフォームに仕上がったのです。

速く泳ぐことが本来の目的ではなかったジェニーさんを含め、全員が想像していたよりずっと速く泳げるようになりました。

さらに重要なのは、全員が「タイムが上がることを一時的に満足することよりも、自分の泳ぎを改善することが、より有意義で永続的なレッスンを生み出す」と実感したことです。

私達は目的地より道のりから学ぶことの方が多いのです。

私も同じ道のりを辿ってきました。そして55歳で、オープンウォーターの1マイルと2マイルのマスターズの国内記録を更新しました。10代から20代ではもちろん、40代の時でさえ、これだけの結果を出せるとは夢にも思っていませんでした。

何千人もの人が、TIが開発される前の泳ぎ方とは根本的に異なる、優雅なスイミングを習得してきました。そして、そのフォームによる特有の効率性が、自然とタイムの向上にもつながっているのです。

さらに、TIを習得する努力と過程を通して、私達はスイミングのテクニックだけでなく、見の振る舞い方、物の見方、考え方、健康や幸福への道をも学ぶことができるのです。

トータルイマージョンは単なる泳法だけでなく、価値のある全てのことに適用することができる学習法なのです。

是非ウェビナーを視聴してください。TIスイム アカデミーは、改善志向のスイマーのための初のオンライン学習機関で、もっとうまく、速く泳げるようになる方法を指導するだけでなく、全てのことをさらに速く学習する方法、もっと健康で有意義に生きる方法をも教えています。

 ©Easy Swimming Corporation