2014年10月10日
トータル・イマージョン代表 竹内慎司
クロールが上手に泳げない理由として、息継ぎを挙げる方は本当に多いですね。今回は長く泳ぐために欠かせない息継ぎの技術を紹介しましょう。

○吸いたい分だけ吐く
クロールを25mは泳げるけど50mは難しいという場合、主な原因は「吐いていない」ことです。「息は吐いた分だけ吸える」という当たり前のことを意識して、積極的に息を吐きましょう。

入水した手を伸ばすときに、息を吐きます。2ストロークに1回呼吸だと吐ききれないので、4ストロークに1回呼吸をします。入水した手を伸ばすときに、肺に入っている空気の2割を鼻から出します。これを3回繰り返したら、次の入水動作で鼻から1割、口から3割の息を吐いて、それから息を吸います。

○体の回転を使って素早く口を出す
息継ぎをするとき、初心者は頭を水上に出そうとして水中の手を下に動かします。こうするとバランスが崩れるだけでなく、口が水上に出るまでに時間がかかります。息継ぎがうまくできないのは、頭が水上に出ていても口が出ていないため空気が吸えないからです。

水中にある口を最短で水上に出すには、顔を回します。このとき入水する手を伸ばす勢いを使うと、顔を素早く回すことができます。手を入水する場所を手前にして水中で肘を伸ばし、それに合わせて両肩と顔を一緒に回します。口で息を吸い終わったらすぐに鼻から息を出し始め、反対の手を入水するときに顔を水中に戻します。

○「動かない状態」を作る
息継ぎするときは、写真のように手を水中で伸ばした状態で姿勢を安定させます。

リカバリーの手が水上に出ている間は、浮力が減るので体が沈みます。この写真の姿勢を作る前、すなわち左手を入水するときに素早く水中に手を伸ばして加速することで、体が沈むのを最小限にします。わきの下を伸ばし、手のひらを下に向けながら水を軽く押す状態を保ちます。

リカバリーの手が水上で動き続けているので、水中の手も動かしたくなりますが、がまんして伸ばしておくことが大切です。水上の手が入水ポイントに近づくにつれて、水中の手も緩やかに下がるようにします。

これら3つのポイントを意識して、ラクな息継ぎで長く泳げるようにしましょう。

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